朝から快晴。今日は開館したばかりの東洋文庫ミュージアムに国宝の『史記』を見に行く。駒沢通りから代官山を抜けて、青山通り、神宮外苑、外苑東通り。四ツ谷三丁目の交差点は、かなり久しぶり。この交差点に昔は楽器屋があって、中学生の頃、フォークの仲間と通ったのを思いだした。ショーウィンドーにぶらさがっていたバンジョーが欲しかったのだ。その頃は、左門町に寄留していて、このあたりは「地元」だった。感慨はともかく、早稲田を抜け、護国寺、不忍通りを経て、東洋文庫まで1時間40分もかかった。坂が多かったものなあ。
東洋文庫に来るのは学生時代以来。その頃は、古い建物に本がつまっている、文字通り「書庫」のような図書館だったように覚えている。たまたま出会った先輩に、コーヒーをおごってもらったことまで思い出したが、その喫茶店がどこであったかは忘れてしまった。国宝の『史記』夏本紀は、2階に丸ごと広げられていた。鄭玄・孔安国・馬融等の集解本の12世紀中葉の写本。
十分味わったので、六義園へ。おっ、ここは有料だっけ。300円払う。学生の頃に1回来たことがあるが、入場料を払った覚えがない。あの時は、オケの仲間と定演の打ち上げで学寮に泊まり、早朝、何故かここに来たように思う。入口は素通りできたように思うのだが、まあいいか。東洋文庫ミュージアムは招待状で入ったから。
園内は紅葉にはまだ早かった。柳沢吉保という人物が、個人でこんな庭を持つことができたなんてひどい。「六義園八景」の碑文文字はこの写真では読めないなあ。残念。最後の写真は、帰路に撮った真緑の神宮銀杏並木。